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2016年11月03日

はじめてのぷちキャンプ!〜手作りピザとBBQ〜

設営
暑い夏が続くかと思われた10月の早朝、東村で、「はじめてのぷちキャンプ!〜手作りピザとBBQ〜」を開催した。
 会場は、畑や牧場と広大な敷地のある、東村の沖縄かぐや姫。海の見える高台。ボースカウトで屋外キャンプの豊富な経験のある、呉屋博丈先生を講師に、キャンプの未経験者やあまり経験のない方10人あまりの大人や子どもが集い、キャンプを始めた。


松ぼっくりを燃料に
 まずはテントを建てた後、アウトドア用手作りピザの生地づくりを始めた。それぞれ手に持ったビニールに、小麦粉を入れ水とイーストを適量加えながらこねた。
 粘りがでたところで、土鍋のふたに手を加えた容器に入れ、火にかけた。土鍋でピザ
 燃料の練炭に牛乳パックや松ぼっくりも加え、竈の作り方も工夫するなど節約しながら十分な火力の炎で調理した。


手作りピザ


 チーズやコーンをトッピングしたピザは大人気。子どもだけでなく大人も、自分でこねた生地がかりかりに焼き上がるのを今か今かと待ちわび、何枚も食べた。


竹を切る箸を作る
 食事と片付けの後は、竹藪の近くで、竹から箸をつくった。なたで竹をすぱっと切ったあと、それぞれがカッターナイフを持って地道に箸の形に整えていった。秋の穏やかな日差しのもと、黙々と、作業に皆没頭した。

 夕暮れ時が近づいてきた頃、参加者はバーベキューとチキンの丸焼きの準備にとりかかった。鳥の丸焼きに向けて鳥へ香辛料
参加者で剥いて切ったニンニクとスパイスをチキンにまぶした。バーベキュー用の野菜を切り、燃料となる松ぼっくりを再び集めた。ロケットランプのための丸太の加工も行った。

 チキンの丸焼きがダッチオーブンで火にかかり、皆の手が空いた時、ロープ講座が始まった。様々な結び方結び方を一緒に高いところから降りる時に足をかけられる縫い目が作れる結び方。なかなか自然にほどけないにもかかわらず人手ではすぐに解ける結び方など様々。参加者は四苦八苦しながらも、徐々に結び方を覚えていった。

ダッチオーブンの鳥
 日が暮れ、夜になった頃にダッチオーブンから美味しい香りが立った。網に火をかけ、皆でバーベキューの竈を囲み、夕食になった。暑くも寒くも無い中で、ロケットランプの火も見ながら、この日の体験などを中心に話が遅くまで弾んだ。

 涼しい翌朝は、テントをたたみ、皆でスパゲティを作って食べた。元気に走り回る子ども達は、まだ遊び足りない感じもあった。皆もそんな余韻を残しながら、楽しくキャンプを終えた。ニライのに  

Posted by 琉球ニライ大学 at 22:39Comments(0)授業レポート

2016年10月16日

避難所運営ゲーム『HUG』~災害発生直後から、避難所で次々と発生する問題に、あなたやあなたの組織はどう対応しますか?~

HUG説明
 HUG(Hinansyo Unei Game)は、発災直後の避難所の運営を皆で体験するシミュレーションだ。参加者は、次々に配布される、様々な被災者やイベント・アクシデントの記載されたカードを、避難所となる学校校舎の図面を見ながらすぐに配置しなければならない。
カード配置
 被災者は年齢や性別、病気や怪我、障害のある方、ペット連れ、観光客や外国人等、状態や家族構成は様々だが、それにあった場所に配置する必要がある。また支援物資の集積場所の確保や、トイレの故障対応、マスコミの取材要請など、イベント・アクシデントにも対応しなければならない。
相談
 今回は、冬で雨が降っており、続々とやってくる被災者を迅速に誘導しなければならないことが開始前に説明された。

読み上げ1
 開始から事務局は、カードを矢継ぎ早に読み上げた。参加者は立ち止まって考えるいとまもなく、被災者を校舎のどこかに配置するよう迫られ続けた。雨の降る冬に被災者は外で待ち続けられないためだ。
連携
 最初は戸惑っていた参加者達も、時間がたつうちに、役割分担と連携が生まれた。まず交通整理をする人、場所の状態や混み具合に目配りしながら新たな被災者を配置する人、イベント等の注意書きをホワイトボードに張り出す人等、様々だ。それでも相談しながらじっくり判断する時間は相変わらず作れない。
張り出し

 しばらくしてカードを読み上げる事務局が1人から2人になり、速度が倍になった。発災後少し時間が経ってから避難所にやってくる人が多いためだ。参加者達は途方に暮れることなく、皆で連係プレーを進めながら対応していった。
読み上げ2
 1時間立ちっぱなし、動きっぱなしの参加者達。HUGが終わっても熱気さめやらぬ状態が続いた。参加者のコメントをいくつか紹介する。



(1) 避難所に行けばゴールだと思っていた。県外で被災した経験はあったが、避難所の運営係は経験していなかった。HUGを知っていたら運営係を手伝うことができた。


(2) 子どもが通う学校では、校舎の図面がわかりやすいところに掲示されている。古い校舎では図面も残っていないかもしれない。図面が無かったら、避難所の運営は相当大変だと思う。
 

(3) 避難者はどんどん来る。どれだけ多くの、様々な条件の方が来つづけるのか見通しもわからない。そんな中で、避難所のスタッフは動かないといけない。


(4) 実際の避難所では、役のある人も被災し来れないかもしれない。避難所に最初に来た人が役を担うことになるかもしれない。地域のみんなでHUGはやるべきだと思った。


(5) 短時間に続々と避難者が来る中で、ちゃんと割り振りができただろうか。よく見たら被災者から相当文句が来る状態の割り振りだった。


(6) テレビでぎゅうぎゅう詰めの体育館の避難所のシーンを思い出した。指示系統がしっかりしていないと、すごく混乱する。みんなで協議して考えれば必ず対応ができる。


(7) 避難所では女性が苦労する点も少なくないと聞いたことがある。そのために女性のリーダーを作ることが重要だと思う。


(8)私は校舎のスペース管理担当になり、通路を作る必要性がわかった。多目的ホールは後で使えるようにと思っていたが、なかなか思うようにうまく割り振りができなかった。


 それを受けて、講師の照屋さんが話した。
 ある避難所では、教室に仮設トイレを置いた例もあったと聞く。学校からすると、落ち着いたら教室として早く使いたい。あとのことを考えたスペースの活用が必要だ。地域の情報を把握しておくことが大事だ、といったことだ。また、カードをひっきりになしに読み上げたスタッフからは、つっかえつっかえでとの反省のコメントもあった。だが避難所にアナウンサーかそれ並みの方がいるとは限らない。

 避難訓練には、避難所の運営、避難所で避難者の配置を含め訓練する事がより現実に近い訓練になると思う。参加者と事務局もHUGを通して、避難所の運営や協力のあり方、防災・減災について学んだいい機会になった。  

Posted by 琉球ニライ大学 at 12:00Comments(0)授業レポート防災・減災

2016年09月27日

ぷちジャングル体験?!  東村慶佐次川の上流探検〜!

9月11日の暑い日曜日。
東村にある『かぐや姫』にて、ぷちジャングル体験?!が開催されました。 ニコニコ

実は、今回体験を行った『かぐや姫』は、講師である又吉拓之先生の実家が経営している施設でした。  http://oki-kaguyahime.jp/

以前は、竹やバラ、ハイビスカスにコスモス等を植えておりましたが、今はこちらを植え始めております。

手間に見えている植物、何だか解りますか???




もうすこし解りやすい写真を!



解りました????

では、ヒントです!




実はこれ、コーヒーの木なんですびっくり!!
収穫出来るまで、5年以上の年月が必要だそうです。

販売するまでは、もう少しかかるとのことでした。



さてさて、探検施設の散策を終え、これより探検に入ります。
園内を通り、わき道に入っていきます。



わき道から、川の流れる音が聞こえてきたと思ったら、そこから沢に向かってロープを下ろし、下りていきます。
高さ10m前後くらいだったかな? 

女性陣はおっかなビックリな感じびっくり!で下りていき、男性陣とちびっこ達は軽々ピースと下りていました。

下りて直ぐ、右側に小さな滝を発見アップ
そこで水浴びしたり、写真を撮ったり♪赤


ここから本番僕ボクサー
川下りの始まりです









川幅は無いですが、流木や岩を登ったり、砂防ダムを降りたり、また、ヤンバルに来ないと見れない、ヒカゲヘゴを見ながら下流に向けて、川底を歩きます。 途中、タナガー(手長エビ)を捕まえたり、ミズスマシを捕まえたり! 一番ビックリしたのは、見た目はヨナグニサン(日本最大の蛾)みたいな、クスサン?シンジュサン?が川上から流れて来ました!

ごめんなさい、大きなヤツの写真撮るの忘れてましたがーん


その後、岩場でランチタイムを取り、下流に向かって出発。




慶佐次川に到着後、女性陣はシャワーの為に車で移動。
男性陣は、マングローブ林を車が来るまで散歩。

ここでは、トントンミー(ミナミトビハゼ)やシオマネキ(片手が大きなカニ)を見つけることが出来ました。

シャワータイム後、売店でぜんざいを食べながら、感想をシェア






黒糖が効いたぜんざいは、とても美味しかったですハート

次回は、女性でも簡単にロープ扱えるように工夫したり、ルートを改善したり、今回よりもっと楽しめる状態にしたいな!



写真の撮り忘れや、画像のブレ、サイズが合わせきれない等で写真の掲載が少なくて、ごめんなさい。
今回の体験の良さが、少しでも伝わればと思います。 了解
  

Posted by 琉球ニライ大学 at 17:33Comments(0)授業レポート

2016年09月08日

『真夏の夜に行われるオカヤドカリの放幼生』   ~自然界で行われる営みを体験してみませんか~


 例年と比べ台風が少ない晴れの日の夜、浜比嘉島の海岸に、親子連れや大人が集いました。近い地域の方も、遠くの方もいますが、オカヤドカリの放幼生を見るのはいずれも初めて。

 オカヤドカリは、一生のほとんどを陸上で暮らすヤドカリで、幼生の時だけ海で生活をする生き物。メスは、陸上で卵を殻の中で宿し、大潮の満潮の日没直後に海に入り、生まれた子ども(幼生)たちを放ちます。それを放幼生と言います。


 先生からのこうした説明の後、参加者は暗くなった砂浜に懐中電灯を片手にゆっくり
静かに足を運びました。さっきまではしゃいで走り回っていた子供たちもそろりそろり歩きました。


 オカヤドカリにとって、放幼生の瞬間は大海に旅立つ子どもたちとの別れになるので、大変神経質になるそうです。オカヤドカリに不安を感じさせないために、音を立てないように、そして懐中電灯で直接照らさないようにしながら、皆でオカヤドカリを探しました。

 するといつの間にか足下にオカヤドカリが海辺に向かって歩いているのを何人も見つけました。じっと波打ち際で待っていると、たまにやってきた少し大きな波がやってきて、参加者の足下を濡らし、オカヤドカリが水につかりました。
その瞬間、オカヤドカリは殻の中にすぐ引っ込み、すぐ出て、水鉄砲と同じような仕組みで殻の中にいた幼生を海に放ちました。


 先生は放った瞬間に、あらかじめ用意していた小さな水槽に幼生を入れ、皆に観察を促しました。小さくたくさんの白い点にしか見えなかったものが、明かりを照らすとすごく活発に動く姿を見ることができました。

 そこここで親子や友達でオカヤドカリを探しているうちに、産卵に訪れたオカガニを見つけました。
皆の注目が集まっているせいか、オカガニは波打ち際をかに歩きでうろうろ。皆が待ちくたびれた頃、少し大きな波がオカガニの背にかぶり、オカガニは安心して卵を海に放ちました。


 一通り観察を終えて砂浜から上がり、皆で感想をシェアするとともに、先生にいろんな質問をしました。先生は丁寧にこうした質問に答えました。その一部を紹介します。
・オカヤドカリは、どれだけの頻度で貝を変えるのか。
・オカヤドカリは何を食べて生きているのか。
・オカヤドカリがアフリカマイマイの殻をかぶっているのを見たが、アフリカマイマイを食べるのか。ほかにどんなものを食べるのか。  
 

子供連れの親子からは観察の感動も多く寄せられました。
 他方、この授業のコーディネーターからは10年近く前はもっと多くのオカヤドカリが浜辺にいて歩く音がそこかしこでカサカサと聞こえたこと、周辺環境の変化が影響しているのかもしれないとの話もありました。自然の大切さを改めて感じました。
 皆の帰り道、ゆっくり車を走らせたらオカガニがアスファルトの上を歩いているのを幾度も目にしました。オカガニ、頑張れ!そんな思いで浜比嘉島を後にしました。  

Posted by 琉球ニライ大学 at 22:08Comments(0)授業レポート

2016年09月03日

人生計画してますか?!わくわくライフプラン〜年表編〜

ハイタイ!
だいぶ遅れてしまいましたが、8月14日に開催された「人生計画してますか?!わくわくライフプラン〜年表編〜」の授業レポートです(^^)
場所は浦添市にある「結いの街」で行いました。



そして、今回の授業の講師はイケメンライフプランナーのこのお2人!
佐久本さんと、金城さん。



真面目ながらも、ユーモアのある話術で明るい雰囲気の中で授業がスタートしました!



パワーポイントには、今回の授業のテーマと琉球ニライ大学のロゴまで載せて頂いてます(((^^)))
講師のお2人とニライ大学の共通の理念である
「沖縄の未来の為に」という言葉がしっかりと載っています。



今回の参加者は、パートナーとご一緒の方、単独で参加の方がいました。今後想定される将来に目を向けて、具体的に必要だと思われる数字(金額)をはじめ、「人生を見える化」する事についての学びがありました。



*先々にかかる必要な金額を知ることで、「安心した日常生活を送ること」、「自分のやりたい事が出来る幸せ」が個人の幸せに
繋がると、賃金が安いと言われている沖縄でも工夫次第で楽しく生活していけるのでは?
そんな視点で、将来の未来予定を作成していきます(^^)



このシールを使って、自分を中心とした家族の年表も一緒に作成していきます。


みなさん、思い思いに年表を作成してもらいましたが、結婚して、子育てをし、生活をしていく上でのライフプランを立てる
上で必要な事を検証していきます。


①学費がかかる時期について②住宅ローンがいつまで続くのか?③車の購入時期や費用④旅行の費用⑤親の介護⑥自分の介護


例えば・・お子さんが2人同時期に大学に在学すると、県内であれば、車を2人に持たせるとなると、いくら必要なのか?
県外に子どもが進学したら、いくら必要なのか?
住宅ローン中に仕事を変える事になり収入が減った場合は、ローンをそのままで組むのか、見直した方がいいのか?
など、詳細に考えていきます。


見えてくる現実を家族で話合い、目標の為にお金を貯めるとすると、日ごろの生活でのお金の使い方、貯め方もわかり削るべき支出はどこなのか?がわかっってくると思います。

例えば
*旅行に行く計画・・・いつ頃行くかを決める(子どもが何歳の時か等)。場所を決める。何名で行くか決める。泊まる場所を決める。その予算を調べる。とか
*家を建てる・・・何歳で建てるか。どのくらいの規模の家を建てるか。その時子ども達はお金がかかる頃かそうじゃないかでも建てた後に
払っていけるお金は変わってくると思います。


その基準がわかると自分のライフスタイルを少しずつ調整していく事、見直していく事が必要になってくる事、そしてその事に向き合ってもらって助言が得られる事が分れば、安心して生活を送っていける事ができますよね(^^)

「ライフプランで人生を見える化」する事で安心した生活を送る事が出来るとこの日の参加者の皆さんは安心して帰路につかれました!

講師のお2人の「安心した人生を送るためのお手伝いがしたい」という気持ちから生まれた普及も皆さんにきっと届いたと思います。




また、第二弾があれば参加してみたいな♪

琉球ニライ大学 スタッフ 田中
  

Posted by 琉球ニライ大学 at 20:22Comments(0)

2016年08月21日

沖縄の夏祭り、綱引きの綱造り2016@南城市玉城仲村渠

ハイタイ!
みなさま☆毎日暑い沖縄ですがお元気ですか(^^)
ニライ大学が得意とする夏がやってきましたーーー♪
夏と言えば、大人も子供も楽しみな「夏祭り」がありますね✨


沖縄では、「六月ウマチー」といって旧暦の6月15日が近くなると、様々な地域で稲の収穫を感謝する行事があり、集落の繁栄を祈ります。
昨年に引き続きニライ大学では7月17日(日)に南城市玉城仲村渠で毎年行われている地域の伝統行事の綱曳きの
綱編みを地域の皆さんに教えてもらいながら体験してきました!


仲村渠の綱曳きは伝統があり、琉球王朝時代に首里で行われていた綱曳きをそのまま引き継いでいてその伝統を絶やさないように、おじいちゃんからお孫さんまで含めて家族総出で行っています。
結婚して、他の市町村や近隣の区に住んでいる方も加勢にきていました。

村の長老的存在の金城さん


綱編みは大人の男性が多いです。



お祭りの小道具の手直しをする姪っ子


私は姪っ子を連れての参加で、午前の綱編み終了後はお昼休憩があり、近くの垣花樋川へ。
この日はとっても暑くて元気のなかった姪も樋川で涼むうちにだんだんおてんばになってました(^^)


近所の喫茶店で休憩タイム♪


家族連れでにぎわっていた垣花樋川



お昼休憩も終わりそろそろ綱編みの午後の部もあったのですが・・・
自分の住んでいる地域とは違い、興味深いものがたくさんありすぎる姪は地元の小学生のお兄ちゃん達と
「仲村渠樋川」で「手長エビ」探しを始めました(^^)
国指定の「重要文化財」になっている仲村渠樋川



「ここは、垣花樋川よりも、元気な手長エビがとれるんですよ!」と小学4校年生のわりには元気で丁寧な敬語を
使っていて、カッコ良かったです✨


残念ながら、この日は私たちがいる間は「手長エビ」は捕れませんでしたが、夕方からは子供達が樋川を清掃するので、
その時に捕れるときもあるそうです。
小さい頃から、地域の伝統行事に参加して、地域をきれいにする事を体験していて、自然と遊ぶ事が出来る環境で育ち
自然に「地域を大切にする」事が身についていくだろうなと感じ、子供達の未来が楽しみになりました☆彡



このお兄ちゃん達の中にもお母さんが近隣の地域に嫁いでいた方がいて、そのお母さんとお話しをする機会があり、
「去年も琉球ニライ大学さんが綱編みに参加してくれたこと覚えていますよー。この地域は本当にお年寄りが多くて綱曳きの
ような力仕事が必要なものは若い人の協力が本当にありがたいです。私も主人と子どもを連れて参加していますけど、結婚して
嫁いでいるので、今日は加勢にきていますが、まだまだ人手は足りないので、こうやって仲村渠をアピールしてくれて、興味をもった人達が
遊びながらでも足を運んでくれると嬉しいです。」と伝えてくれて、今回は参加人数が少なかったのに、感謝の言葉を頂いて嬉しかったです。
ゆうすけ君のお母さんありがとうございました。
来年は今年よりもたくさんの人数が参加できるように頑張りますね!!!

来年「六月ウマチー」の季節がまた巡ってきます。皆さんも地域の伝統行事に参加してみたら、夏休みの良い思い出が作れると思います(^^)
地域の方との温かい、楽しい交流が心地よい1日でした♪

力仕事は若い人の協力が必要です。


仲村渠集落から見渡せる風景




*おまけ・・・昨年の様子
<綱造り>



<当日たいまつに使う藁>



<綱曳き当日>
・綱曳きについての勉強会
仲村渠の歴史に詳しい金城さんからお話しを伺いました。


・棒術の披露




・仲村渠の旗頭




*仲村渠集落までの案内
・県道137号線から少し東に入った場所にあります。道路標識もあります。グスクロードから出てくると交差点を右折し
、100mぐらい下ったところを左折するとあります。
仲村渠樋川を目指すとわかりやすいと思います。

・仲村渠樋川住所
南城市玉城仲村渠724




琉球ニライ大学 スタッフ 田中


















  

Posted by 琉球ニライ大学 at 13:57Comments(0)

2016年06月12日

水(すい)・首里(sui)・スイ~といってみよう?! ~首里のまちなみと「水」の在りか 2016~

ハイタイ!

だいぶ遅れてしまいましたが、
5/29(日)に開催された「水(すい)・首里(sui)・スイ~といってみよう?! ~首里のまちなみと「水」の在りか 2016~」についての授業レポートです(^^)

講師はニラ大の「まち歩き」でお馴染みの「金城 史彦」さんです。
今回は金城さんが幼少の頃に遊んでいたという湧き水近辺や川、池を歩きながら、その水の在りかから生まれた沖縄の文化や周辺の歴史を学ぶ授業でした!

モノレール儀保改札前に集合して、自己紹介をして今回のルートの確認をします。
今回の自己紹介では、好きな飲み物について教えてもらいました。すっごく暑かったからか「ビール!」と答える方も
チラホラいました(^^)
今回の生徒さんは13名でしたが、地元が首里の方や、学生時代や就職で首里に住んだことがある方、結婚して
首里で暮らしている方等が多く和気あいあいしたムードでスタートです♪




①宝口樋川(たからぐちふぃーじゃー)→②加良川(からがー)→③佐司笠樋川(さしかさふぃーじゃー)→④世果報御井小
(ゆがふーうかーぐゎー)→⑤安谷川(あだにがー)→⑥龍譚(りゅうたん)→⑦龍樋(りゅうひ)の順で巡って行きます。


まず、1番目の目的地を目指して出発です。
環状2号線をしばらく歩き、脇道に入っていきます。
①宝口樋川(たからぐちふぃーじゃー)
昔から豊かな水に恵まれ、干ばつにもかからないことから重宝されていたそうです。


那覇とは思えないほど緑が生い茂り、冷んやりとして、この日の暑さも和ぐような、滝も望める道を辿り

急な崖の下にある為沖縄独特の「あいかた積み」と呼ばれる石積みで頑丈に作られています

琉球和紙の紙漉きを伝承していらっしゃる「安慶名 清」さんが営む「手漉き琉球工房 蕉紙庵」さんでお話しを伺いました。



30年に渡り首里儀保町の宝口樋川近くに工房を構えていらっしゃいます。原料の調達から紙に仕上げるまでを一つ一つ
手作業で丁寧に行われています。豊かな湧き水から作られる琉球紙漉きの歴史、原料、手法について丁寧に教えて頂いた安慶名先生。
暑さが厳しい中本当にありがとうございました。





参加された生徒さんの中に県立芸術大学出身の方もいて、以前に安慶名先生の授業の受講経験があったとの事で当日知らされた「蕉紙庵」行きを聞いてワクワクされていました(^^)♡ 教室で学ぶ授業と、現場を見たり、聞いたり、感じたりする授業の違いの良さがあったようです。

②加良川(からがー)



18世紀に「組踊」を創った「玉城 朝薫」の生家跡の側にあり、朝薫もこの井戸の水で産湯を浴びたと言われています。


だんだん暑くなり、木陰にあるちょうどよい感じの場所で
ひと休みできる場所でもありました(^^)


③佐司笠樋川(さしかさふぃーじゃー)

第二尚氏第3代国王尚真の王女佐司笠按司加奈志(さしかさあじがなし)が樹木に白鷲が飛来するのを見て不思議に思い、地面を
掘ったところ湧き水が出たという言い伝えから「佐司笠樋川」と言われています。


私有地の敷地内ですが、神聖な場所でもあり拝みをする人も多く、「ブラタモリ」の放映依頼、訪れる人も多いみたいで、開放されています。

④世果報御井小(ゆがふーうかーぐゎー)

「佐司笠樋川」と同じ敷地内にある、桃原村、大中村の人々に生活用水として使われてきた井戸。沖縄戦で埋没したあとしばらくそのまま
に。1986年に掘りだされたそうです。

世果報御井小への入り口


階段を下りていくとインディジョーンズを思い出すような洞窟があります。


ひんやりとしていて、都会にいるとは思えないような雰囲気もあり、もう少しいたいなーと思ったので
私は個人的にはこの場所が1番好きでした(*^^*)

⑤安谷川(あだにがー)


昔はアダンが生い茂っていたので、安谷川と呼ばれていたそうです。

住宅地の小道に入っていくと現れるジャングルを通り



その入り口にある「安谷川嶽」



拝殿の役目をするアーチ門は境内を内と外に分けていて内側には神聖な岩と木を中心とした石囲いがあり、その背後には洞窟
があります。

⑥龍譚(りゅうたん)

国相・懐機(かいき)が中国で学んだ造園技術で創った人口の池。

元沖縄県立博物館の向かい側。


池に向かう前の元沖縄県立博物館跡地で生徒さんが偶然気がついた「中城御殿井戸」。
王国時代の習慣や祭事が継承されていたという「中城御殿」。琉球王国の世継ぎである中城王子(又はその屋敷)の事を指し1875年にこの元博物館の場所に移設したそうです。戦争で建物内に保管された大事な宝物とともに重要な資料も散逸し、復帰後にこの地に博物館が建てられました。



⑦龍樋(りゅうひ)
首里城の入り口にあるこの「龍樋」が今回の授業のラストスポット!

沢岻(たくし)親方盛里が渡明した際に買い求め持ち帰った吐水石龍頭を取り付けた事から「龍樋」と呼ばれています。

今回の授業はこの「龍樋」で最後でしたが、陽射しが強い中気分が悪くなることもなく、皆さんに最後まで参加して頂いてとても良かったです。
ありがとうございました!

アンケートの中でもありましたが、目的地に向かう途中の首里出身の方達の小さい頃の話や、補足の説明等を聞けて
楽しかったという意見もありました(^^)
ありがとうございました!

そして、今回のブログでは参加者の方の写真がとても素敵で多くの写真を提供していただき、無事に完成する事ができました。
ありがとうございます。

今回、2回目の首里のまち歩きですが、また次回も開催するかも?しれませんので、その際にはまた違った首里が見えてくると
思います✨
楽しみにお待ちくださいね♪

☆最後に参加者の皆様と☆


                                        
琉球ニライ大学 スタッフ 田中 厚子



  

Posted by 琉球ニライ大学 at 23:55Comments(0)授業レポート

2016年05月01日

『春を感じるネイチャーゲーム』 ~五感を通して、普段見過ごしている自然の素晴らしさを感じませんか!~ 

はいたい! 皆さんお元気ですか?

少し遅くなりましたが、4月16日(土)に行われた「『春を感じるネイチャーゲーム』 ~五感を通して、普段見過ごしている自然の素晴らしさを感じませんか?」
の授業レポートです。

今回の授業の教室は浦添市当山にある自然豊かな「浦添大公園」の憩いの広場ゾーンで行いました。

生徒さんたちと集合をして、今回の講師でもあり、ニライ大学スタッフでもある「照屋 孝」さんから今日の授業の「ネイチャーゲーム」についての説明をしてもらいます。




目的地の憩いの広場ゾーンへ移動し、生徒さんとスタッフで動物カードを利用して、自己紹介をしました(*^^*)



動物カード


このカードの裏には写真の動物や昆虫の身体の特徴や食べ物、生息地などの豆知識が書かれていています。
生徒さんの背中にこのカードを付けて、自分では見えないようにしてもらいます。お互いに自分の名前や出身地などを紹介しながら、相手に自分のカードの特徴を教えてもらい答えを辿っていくゲームです。全員と自己紹介をするうちにヒントが集まりカードの生物の特徴を知り、答えがわかったら講師に報告してもらい全員が答えを当てたらそのカードの内容を発表してもらい情報をシェアします。みんなで情報をシェアして、今まで知らなった事を知れる楽しい、新しい自己紹介です(^^)

*自己紹介の次は「フィールドビンゴ」というゲーム♫



今回の授業では、2種類のビンゴを用意し、「黄色い花」、「きのこ」、「チクチク」、「たまご」、「たべあと」、「いいにおい」など見る・聞く・さわる・嗅ぐなどの感覚を使って自然を楽しむビンゴゲーム
皆さん、用紙が配られると感覚の赴くままにそれぞれ探しに



この日は夜香木が公園内にあり、その匂いが「いいにおいー♪幸せ♪」とよく匂いを嗅がれていた自然大好きな生徒さん。
「いいにおい」はこちらに決めたようです(^^)

皆さんが、なかなか探せなかったのが「きのこ」。
でも、お一人が「きのこ」を発見すると、皆さんも喜んで駆けつけていました!



木の根っこにたくさんの「きのこ」がありました!これで、ビンゴの項目を皆さん与えられた時間内に制覇されていました。

ビンゴのゲームの後はそれぞれ感じた事をシェア。




こちらの生徒さんは皆さんとは別の場所で「きのこ」を発見していました。「きのこ」を探す時に、ご自身の幼少期を思い出し、「昔はきのこを探す時は切り株の根っこが湿っていて、そこにたくさんきのこが生えていたので切り株を探していました」と発表
その他の皆さんもご自身の経験を活かしながらビンゴ探しをされたようです。

*今回最後のゲームは「森の福笑い」(^^♪

このゲームは公園内にある植物に白いシールで目や口などの顏の部分を書き貼っていくゲームです。(シールは後できちんと回収しています)そして、その顏にテーマをつけてもらいそのテーマにした理由を説明してもらいます。

作品の場所へみんなで移動をして・・・それぞれの作品の説明をしてもらいます!


今回はたくさんの作品を作っていただき全てはご紹介出来ないのですが(;;)
次回、機会を見つけて紹介させて下さい。
それでは作品をいくつか紹介していきます✨
                        テーマ:「タコみたいな宇宙人」
これは、見たままそのままにシールを貼っていったそうです。目がまつげがあってかわいいですよね(^^)


テーマ:「顎の細い人」
「こんな人いるよねー」とみんなで納得しながら、見てました。現代人は顎が細い人が多くなってきているとのこと・・・

その他にも個性的で楽しい作品が多くあったので、次回ご紹介させて下さい!

今回の参加者の皆さんの感想で出たのが、
・小さい頃に自然とたくさん触れていると、大人になったら自然を守る事を行っている人が多い。
・誰でも生徒になれて、知らなかった人とも同じ興味で繋がれて、先輩たちの知恵を教えてもらえる。
・視点をいつもと違う角度で見てみると、木の下に生息する虫もみれて、一つの木の下に生態系が広がっていることがわかる。
・子供たちも最初は虫を怖がっていたけど、だんだん慣れてきたし、色々な世代の人と関われて良かった。
などなど、嬉しい感想をいただきました!

そして、今回「自然がだーい好き✨♫」という事がとっても伝わってきた生徒さんの幼少期の想い出をみんなでシェアしました!


・昔はソテツの葉で、虫かごを作っていたことや、がじゅまるの樹液を蒸かした芋に混ぜてガムを作っていたこと。今の人が知らない事も多くて、「今後実践してみたいー」という感想も聞こえてきました。

今回は、初めて参加する方やリピーターの方、友人連れ、親子連れ、一人で参加された方など様々ですが今回の授業に興味を持って参加された皆様と自然の中で楽しく春の訪れを感じる事が出来て、繋がる事が出来てスタッフ一同感謝しています。

ぜひ、今後もまた別の授業でもお会いする事が出来たらと思います(^^)

授業への参加ありがとうございました。そしてお疲れさまでした♪
 
                                                      ✨最後に皆さんと記念写真✨


琉球ニライ大学 スタッフ  
田中 厚子
  

Posted by 琉球ニライ大学 at 09:01Comments(0)授業レポート

2016年04月07日

勝山シークヮーサー工場見学〜シークヮーサーの花の香りとヒージャーオーラセー〜

3月13日日曜日。
琉球ニライ大学の授業は名護市勝山で開催しました。

勝山シークヮーサー花香り祭り

今回は(有)勝山シークヮーサーさんとのコラボ授業です。

早速事務所で山川社長から会社設立の経緯や思い、そして商品の紹介をしてもらいました。







このあとは工場の見学です。



洗い場でシークヮーサーの汚れを洗い落とす際に、収穫する時に皮に穴が開いてしまったシークヮーサーは中に水が混入してしまうので選り分ける必要があるそうです。



奥の黄色のベルトコンベア状の物は、ブラシになっていて、シークヮーサーの汚れを落とします。このブラシも殺菌処理に気を使われているそう。

こちらは熱処理の解説。




工場見学が終わるといよいよ、自生するシークヮーサーを見学に行きます。
会社のすぐ近くの山に車で移動して、山の中に入ります。


辺りはたくさんのシークヮーサーの木が生えていまいしたが、今年は残念ながらシークヮーサーの花の開花が遅れているそうで、花が開いているのはわずかでした。匂いを嗅いでみましたが、確かに!うっとりするような良い匂いがしました!ずっと嗅いでいたかたった〜! 開花した頃にもう一度来ようと心に決めました(笑)


岩の上に生えた「根性シークヮーサー」だそうです。 自生地ならではですよね。



みなさんはシークヮーサーの皮に穴を開けずに採ることができますか?
実は引っ張って採ろうとすると、ヘタが取れてしまって皮に穴が開いてしまうのですが、シークヮーサーをくるくる回すとヘタについた枝が簡単にねじ切れるので、穴を開けずにキレイに採ることができるだそうです!



農家の方は何個も何個も毎回くるくる回すのは、手首が疲れそうで大変だなと思いました。

さて、お腹がすいてきた頃です。山を降りて祭り会場に移動しました。

多くの人で賑わっていました。
私たちはまず、シークヮーサーの枝でマイはし作り体験です。




みなさん真剣!!やってみると熱中しますよね。





今度はシークヮーサーの種を圧縮して取れるオイルを使って、無添加のハンドクリーム作り体験です。



スポイト使ったり、計りをつかったり、試験管的なものに入った水を混ぜたりと、理科の実験みたいで大人も子供も楽しんでいます。







お昼は、僕はヒージャー汁を食べたんですが、写真を撮り忘れてしましました。。たまたま相席した方があぐーを飼育されている方なのか、このお店の方で、「にーちゃん豚汁うまいから食ってみ」って勧めてもらいまして(笑)とても美味しくいただきました。豚もヒージャーも最高!ヒージャーも全く癖がなく、あっさり系で初心者向きでした。

食べ終わる頃には、ヒージャーオーラセーが始まっていました。



テレビでは見たことあるけど、目の前で見るとすごい迫力です。



音もスゴイ! 山羊は闘牛と違って、人がけしかけなくても、目の前に雄がいたら戦いが始まる感じでした。


お互い後ろ足で立って角をぶつける技を「カチ割り」 角と角をかけて相手の首にダメージを与えるのを「かけ技」と解説されていました。

ヒージャーオーラセーが終わると、闘山羊場でお待ちかねの景品の抽選会です。
山羊が当たるかもしれないということで、抽選券は大人気で、一人で5口(一口300円)買っている人も多かったです。

商品は(有)勝山シークヮーサーからもたくさん提供されていましたし、シークヮーサーなど様々な苗木から自転車、そして子ヤギ一匹! 子供達が手際よく当たった人に手渡します。


いよいよ、山羊の抽選ですが、


当たった方が、いらないということで、オークション開催です!


どんどん値段は跳ね上がり、上限の1万円に!
それでも結構な人数がいたので、ジャンケン大会になりました(笑)

ジャンケンに勝った方の一万円は山羊が当たった方に渡ります。

地域の特産が食べられるし、マイはし作りやハンドクリーム体験もできるし、目でみて楽しめるし、抽選会のおかげで一観客から参加者になれるこのお祭りは、また来年も来たいなと思いました。

今度はシークヮーサーの花が香る時期に、またこの地域を訪れてみたいです。



琉球二ライ大学
学長 新里玲王奈


  

Posted by 琉球ニライ大学 at 21:10Comments(0)授業レポート

2016年04月03日

【授業案内】『春を感じるネイチャーゲーム』 ~五感を通して、普段見過ごしている自然の素晴らしさを感じませんか!~

4月の授業案内です。

4月16日(土)10:00-12:00
浦添大公園にて、ネイチャーゲームを行います。


ネイチャーゲームって何っていう方もいますよね。


簡単に言います。(専門家の方、間違っていたら後で教えてください。お願いします。)

”自分の感覚を全て使って、自然を感じること”

「ゲーム」と言ってても、単純な”遊び”ではなく、一番のポイントは”自然のよろこびをわかちあおう (Sharing nature)”ということです。

季節は「春」
待ちに待った、「春」











「春」を感じにニラ大来ませんか?

参加申込などは下記から⬇︎
http://www.niraidai.net/class_detail/id0138.html

  

Posted by 琉球ニライ大学 at 23:27Comments(0)授業案内

2016年03月06日

「白鳥男」と一緒に沖縄の在来種ウタイチャーンと触れ合おう!

少し遅くなりました。
2月の授業「白鳥男」と一緒に沖縄の従来種ウタイチャーンと触れ合おう!の授業レポートです。

今回の授業の先生は、「大谷明正」さんです。
知る人ぞ知る、琉球ゴールデンキングスの応援団長を白鳥姿でしている、あの「大谷」さんです。

この日は本職の「鶏」について熱く語っていただきました。

大谷さんは泉崎で焼き鳥屋さんをやっていると同時に、「福幸地鶏」という鶏を飼っていて、県内の焼き鳥屋さんに卸している養鶏場を営んでいます。

何で焼き鳥屋さんが養鶏を?

「鶏」を扱う大谷さんが、「鶏」を飼育するのは特に不思議ではないのかもしれません。
しかし、大谷さんには特別な思いがあって「鶏」を飼育しているのです。

「沖縄に地鶏を作りたい!!」

この熱い思いから鶏を飼育しているのです。

一つ疑問ですよね?
「福幸地鶏」って「地鶏」じゃないの???

そう、なんと「福幸地鶏」は「地鶏」ではなく、沖縄には「地鶏」がいないのです!?
JAS(日本農林規格)が認定している「地鶏」は全国で18種しかいないらしいです。

沖縄で地鶏として売られている「鶏」は正確には「銘柄鶏」と言われる種類で、正式な「地鶏」ではないそうです。ちなみに、「銘柄種」は185種もいるそうです。「福幸地鶏」もこの一つ。

「地鶏」として認められるには、様々な条件が必要で、その一つに『「在来種」の血液百分率が50%以上であること。』と定められています。

ということは、「在来種」がいなければ、「地鶏」は作れない。なかなかハードルの高い「地鶏」という壁。

しかし、この「在来種」が沖縄にも存在するのです!!


ご存知ですか?「ウタイチャーン」という品種を。



琉球王朝時代から続いている沖縄在来の鶏で、「声」を楽しむための鶏なんです。
琉歌にも何編か歌が残っていて、この「声」を品評する競技会も存在するほどです!


そう、食用として飼われている「鶏」ではないのです。


現在、沖縄県内で最も多く「ウタイチャーン」について飼育されている地域のうるま市付近でも100羽いるかどうか、今回の先生である大谷さんが所属する南部地域では数十羽程度しか飼育されていない貴重な鶏なのです。

座学で「ウタイチャーン」や「地鶏」について学んだ後、実物の「ウタイチャーン」に会ってきました。


チャーンには「黒色種、白色種、笹色種、五色種」などの種がいて見ていても楽しい限りです。

参加したみんなで触れ合います。


「ウタイチャーン」の特徴の一つでもあるヒゲ



そして、一番の特徴である「鳴き声」ですが、バッチリ聞くことが出来ました!!

ケッ、ケーーーーーーー、ケッ」


一般的に聞く鶏の「コケ、コッ、コーーーーッ」とは全然違います。

ポイントは、「ケーーーーーーー」の伸び具合と、最後の「ケッ」
競技会での勝敗もここで決まるみたいですよ。

声が特徴のウタイチャーンの飼育も、今では後継者に悩まされているのが現状のようです。
ペットとして鳥を飼っている方も多くいますが、ウタイチャーンは鳴き声が最大の特徴。よく鳴くそうです。
現代ではなかなか飼育しにくくなっているのも事実。
ウタイチャーンの愛好家で結成されている「ウタイチャーン保存会」の人々も後継者に悩まされているそうです。

元々は中国から琉球王国に渡ったと言われていた「ウタイチャーン」ですが、最近の研究では、琉球王国に元々いた品種で、その後中国に渡ったという説が強くなっている、正真正銘の在来種なのです。

この沖縄在来種である「ウタイチャーン」のことを知ってもらえれば、「ウタイチャーン」に興味を持ってもらえれば、「ウタイチャーン」がこれからも存続していける。
「ウタイチャーン保存会」の人たちの願いでもあるのです。

大谷さんは、『在来種』の「ウタイチャーン」を基にした「地鶏」の開発を行い、沖縄独自の「地鶏」が出来れば「ウタイチャーン」の認知度も高まり、大谷さんにとっても「ウタイチャーン保存会」の人たちにとってもwin-winな状況になるのではないかと、様々な研究を南部および中部農林高校と共同で進めているそうです。

在来種「ウタイチャーン」の血が50%以上含まれている「地鶏」を開発するために、今はどの鶏と「ウタイチャーン」を掛け合わせれば一番いい鶏が産まれるのか、まだまだ先は長いけど着実に一歩一歩を進めている。

いつか「ウタイチャーン」を基にした『沖縄の「地鶏」』が誕生することがとても楽しみな、焼き鳥大好きの原川がお伝えしました。


琉球ニライ大学
スタッフ 原川太郎
  

Posted by 琉球ニライ大学 at 11:28Comments(0)授業レポート

2016年02月29日

「波の上」には何がある?~「波の上」から見る・見える・見えてくる世界~

 

久しぶりに晴天の日曜、琉球ニライ大学「『波の上』には何がある?~『波の上』から見る・見える・見えてくる世界~」にスタッフとして参加しました。


 初詣ではおなじみの波の上神宮。2月に来たのは初めてでしたが、外国人観光客を中心に賑わっていたことにまずびっくり。聞いたところ、台湾や香港の方などが訪れお守りやおみくじを買っていくことから、4か国語のおみくじも登場したとのことです。


 今回の授業、前半は若い神主さんを先生にして、参拝の方法からまず始まり、その後は神社を回りながら、沖縄での神社の歴史や波の上宮の成り立ちなどについてお話を伺いました。


 護国寺の鎮守社だったとらしいとの創建の歴史や、沖縄の歴史上の人物を神としている神社も本殿のそばにあることなど初めて知ることも多くありました。
 後半は、コーディネーターの金城さんを中心に、護国寺と旭ヶ丘公園にある様々な碑をめぐりながら、沖縄の歴史の一端に触れました。久米崇聖会での、関帝廟や蔡温の碑。琉球王朝末期に種痘を伝えたベッテルハイムとそのお弟子さんとなった医者の方の碑。明治維新初期の台湾出兵に関わる碑。島津氏の琉球侵攻の際に最後まで頑強に薩摩に抵抗し亡くなった三司官、謝名親方の碑。琉球音楽 野村流の碑など、多彩。

 短い時間、狭いエリアの中で沖縄の様々な歴史の息吹を感じることが出来、寒い冬で例年より開花が遅れていた桜を眺めながら、春の訪れの兆しを参加者で温かく感じられた一日となりました。
 
   琉球ニライ大学スタッフ  仲間直樹  

Posted by 琉球ニライ大学 at 23:51Comments(0)授業レポート

2016年02月15日

【授業案内】2016年2月27日:「白鳥男」と一緒に沖縄の在来種ウタイチヤーンと触れ合おう!

2月のもう一つの授業案内です。

「チャーン」という鶏をご存知ですか???


日本では沖縄にしかいない鶏なんです!!

沖縄地鶏の『ウタイチャーン』は、琉球王朝時代から鳴き声を楽しむ観賞用の鶏として重宝されていたそうです。ニワトリの鳴き声とは変わった特徴的な鳴き声が多くの人たちを魅了していたとか。。。

元々の原産国は中国なのですが、その中国ではもう絶滅してしまい、現存するのは沖縄にしかいないとても貴重な鶏とのことです。

県指定の天然記念物にもなっているとても珍しい鶏なのですが、沖縄県内でも後継者不足などでなかなか厳しい状況ないあるのが現状のようです。


今回、このチャーンを飼育しつつ、さらに新しい試みにチャレンジしようとしている大谷明正さんを講師として、チャーンの歴史や飼育を学びませんか?



授業の申し込みや詳細はこちら⬇︎
http://www.niraidai.net/class_detail/id0136.html
  

Posted by 琉球ニライ大学 at 00:46Comments(0)授業案内

2016年02月11日

【授業案内】2016年2月21日 「波の上」には何がある?

みなさん、こんばんわ。

ニラ大の授業案内です!

今月、21日に那覇市の「波の上」周辺で"いつもとは違った波の上”を体験してみませんか?
案内役は’街歩き’といえばこの方、ニラ大が誇るぶらリスト・ふーみんさんです!






日時:2/21(日)9時45分集合 10:00〜12:30(予定)
場所:波之上宮の社務所前
定員:10名
参加費:500円

みなさんのご参加お待ちしております^^

申し込みはこちら⬇︎
www.niraidai.net/class_detail/id0135.html

  

Posted by 琉球ニライ大学 at 23:17Comments(0)授業案内

2016年02月01日

世界にひとつだけの魚を作ろう〜!

授業レポート
〔2015年8月15日(土) ニライ大学×名桜大学サククル〕
平良梨枝 坂本祐也 小林未季 鈴木智香子 富島梨亜

名護市21世紀の森ビーチには、たくさんのごみが落ちていて、それらは水質汚染や海洋生物の誤飲を招き、深刻な環境問題となっています。
そこで、21世紀の森ビーチに落ちている貝やごみを使って下のような魚を作成し、その活動を通して、海の汚染問題について考える授業を開催しました。

※沖縄県名護市、名護市民会館 1階 工作室で実施しました。




当日は次のスケジュールで実施しました!
12:00〜開始
    あいさつ・自己紹介・授業内容の説明
12:20~お魚さんゲーム
12:30〜 作品作成開始(工作室)
14:00~ レクリエーション
14:30~ 振り返り・作った魚の発表
     作品を持っての写真撮影
     アンケート
     片付け
15:00 解散



〔お魚さんゲーム〕
  講師の照屋孝さんによる、魚の写真を見ながら、その魚の特徴について考え、魚の名前をあてるゲームを行いました。
 写真から分かる魚の大きさ、形、色、模様のヒントからお魚を当てていきました!
 子供たちは、「泳ぐのが早そう!!」や「口がとがっているのは、狭い場所のものを食べるためだよ!」など、積極的に考えを発言し、楽しみながら魚について考えてくれました。
 照屋さんからは、写真の魚がどんな場所に生息し、どのように餌をとっているかなど説明いただきました。
※下の写真に写っているのが照屋孝さん

〔作品づくり〕
 21世紀の森ビーチに落ちていたものを使って、「オリジナルのお魚さんづくり」をしました!!
 マジックで魚を書き、その上に好きなようにビーチに落ちていたものを並べました。




【完成した作品発表】
 参加者の子供たちに、完成した作品の発表をしてもらいました。
 


【レクリエーション】
 まず、背中に自分が見えないように動物の写真を張ってもらいます。
自分を、背中に張ってもらった動物に見立てて、ほかの参加者に写真を見てもらいます。
そして、1人1人に動物の特徴に関する質問をし、背中に張った動物が何なのかを当てます。



【まとめ】
 「魚づくり体験」を通して、子供たちに魚の生態や沖縄の自然について考えてもらうことができました。どの子も思い思いのユニークな魚を作り上げていたのが印象的です。
 また、終了後のアンケートにて、「海をもっときれいにしたい」との声があり、「21世紀の森ビーチのごみ問題について考えてもらう」ことができたと感じました。次回は、もっと多くの方に参加していただけるよう、工夫したいです。
  

Posted by 琉球ニライ大学 at 22:16Comments(0)授業レポート

2016年02月01日

イタリア人写真家と、那覇のまちなみを撮ろう!

長らくお休みしていた「ニラ大ブログ」を今年より復活いたします!!

なが〜く待っててくれた(?)みなさん、これからは少しずつでも更新していきますので、こちらもよろしくお願いします。


更新一発目は授業レポートです。

2016年最初の授業を1月24日に行いました。
今回の授業は「イタリア人写真家と、那覇のまちなみを撮ろう」

沖縄在住の写真家・ピエトロ スコザッリ(PIETRO SCÒZZARI)さんが先生です!

まずはピエトロ先生の自己紹介から参加生徒さんの自己紹介で授業スタートです。


ピエトロさんは今日本語は勉強中とのことで、授業は英語で行われました。

え、えいご!?

でも大丈夫!
通訳をかって出てくれた心強い方がいらっしゃいました!!

ホント、助かりました。ありがとうございました。


ん?

学長??

今日は学長が通訳を…???



さてさて、まずはピエトロさんの作品を見ながらどういうことにポイントを置いて撮影したかの解説です。

「何もない景色に見えるけど、人物を効果的に配置することでとても魅力になる」
「光をうまく使うと、逆光もポイントの一つになる」
「構図の中に対になるものがあると面白い」

でも、実際に写真を撮ることが大切!とのことで那覇の街中へと繰り出していきました。
ポイントは「contrast(対比)」と「light(光)」とのこと。

しかし、実際撮ろうとしてもなかなか難しい。
何を撮ればいい?コントラストって?ライトをうまく?

色々考えながらみんな思い思いに撮ってます。



たまには視点を変えて



どんなものでも被写体です!こんなのもアリ???


お昼ご飯を挟んでたっぷり2時間近くアーケード街を練り歩きます。



撮影会の後は各自で撮った写真の発表会です。

発表は1人3枚。自分のいいと思う写真を選びます。
これもまたまた難しい。

そして1枚はダメな写真も。どこがダメなのか自分なりに評価していきます。

生徒さんが撮った渾身の写真たちです。どうですか?
玉城


レオナ


ハラカワ


郷


仲間


きゃん


goi


谷口


さとこ


中村


植田


どうですか?撮る人によって全然雰囲気が違いますね。

その後はみんなで講評です。








ピエトロさんから様々なアドバイスが。

「傾いているから真っ直ぐにした方がいい」
「ここに写ってるのはいらないね」
「この部分は切ってしまいましょう」
「光の調整はPhotoshopで」
「微調整はPhotoshopで」
「この部分をPhotoshopで切り取るとすごくいい」

プロでもない人たちがいい写真を撮って、いい感じに飾るには多少の修正は全然問題ありません!とのこと。

では、ピエトロさんの作品は?

ピエトロ


なるほど、さすがです。

初めは何を撮ればいいのか、どういう風に撮ったらいいのか、よくわからなくても、色々と撮っていると”あ、このアングルいいかも!”とか”この構図はこうした方が良かったかも?”なんて思ってくるものですね。

北部の方では初雪が観測され、中南部でも降ったとか降らないとか。
とっても寒い日でしたが、お集まりいただいた参加生徒さん方、本当にありがとうございました。




ピエトロさん、とても楽しい時間をありがとうございました!!


琉球ニライ大学コーディネーター
 原川 太郎
  

Posted by 琉球ニライ大学 at 21:32Comments(0)授業レポート

2013年09月15日

予行演習「県産材でバターナイフづくり!」

9/28(土)に予定している授業
「木工女子会はじめましょう!~県産材でバターナイフづくり!~」の予行演習をしようというコトで、先日、講師の西石垣さんに依頼して時間をとってもらうコトに。

この木材は、実際に授業で使用する木材で、左側から「リュウキュウマツ」「センダン」「外材(外国産の木材)」。私が選んだのはこの中では一番堅めの「リュウキュウマツ」。



選んだ木材に、自分のつくりたいバターナイフのデザインを鉛筆で描いているところ。だいぶおおまかな感じです。



デザインが決まったら「糸ノコ盤」で、鉛筆で描いた線のとおりに切り落としているところ。線のとおりと言いつつもけっこうラフな感じです。そして「リュウキュウマツ」に手こずらされる^^;



カッターで面取りをしつつ、自分のつくりたい「バターナイフ」の形に徐々に近づけているところ。危なげな手つきに講師を冷や冷やさせつつ、上へ下へと持ち手を変えてカッターを動かします。頭の中のイメージを木材に投影していく感じです^^



バターナイフのカタチが出来て来たら、粗く削られた木材の表面を、ペーパーでなめらかにしているところ。こちらもペーパーを机に置いたり、手に持ったりといろいろ持ち替え、番手の荒いものから細かいものへとペーパーを使い分けながらひたすらひたすらこすり続け、仕上げていきます。
このあたりからノッテクル感じ^^GOOD



使用したペーパー。荒めのモノから細かいものへと使い分け。



作業終了、完成の図。一時はどうなるコトかと思いつつ、木材が手を加えるごとにだんだんとイメージどおりの形に近づいていく楽しさはやはり「手づくり」ならではの醍醐味があります。初めての作業にしてはまあまあの出来でしょうか^^?



実際に使う前にはもうひと手間ありますが、ワークショップは大体こういう感じです。興味を持たれている方には参照してもらえたらと思います。
いっしょに「県産材でバターナイフづくり!」を楽しみましょう^^!  

Posted by 琉球ニライ大学 at 15:44Comments(0)授業案内

2013年09月09日

夏を満喫!流しソーメン&アイスクリームパーティー

【琉球二ライ大学×たいようのえくぼ@放牧カフェ】
夏を満喫!
流しソーメン&アイスクリームパーティー
の授業レポートです。
流しソーメン1



流しソーメンは参加した大人達も初めての人も多く、竹を組んでやれた事がとても良かったです。

また、イベントでは、準備から子ども達も一緒に参加になりましたが、流しやすいように角度や水の量を調整したり、子供たちに、料理を教える事は必要だと分かりつつも、いつも時間に追われなかなかそんな時間を持つ事が出来なかった事に気づき、じっくり料理を教える時間を持てた事が何より良かったと思いました。
流しソーメン2



9歳の息子は自分で焼いた卵焼きを何度もおかわりしたり、4歳の娘も私が手を添えてですが、包丁を使って料理した事がとても楽しかったようで、流れるソーメンは、ただ食べるだけではない楽しさを感じる事がとても良かったです。
流しソーメン3



また、アイス作りは、えくぼの紙面で見ると案外簡単なのかと思いきや、振るのが大変でしたが、小さい子達も、アイス食べたさに頑張って振っていたのが印象的でした。自分で作ったアイスは本当に美味しかったようです。



家族7組の参加で、ワイワイやれたのも良かったです。スペースも広すぎず狭すぎず、ただ楽しかったパーティではなく、家族の心に残るイベントになったと思います。

たいようのえくぼ 代表 保志門


==========================
流しソーメンはなかなか家庭では体験できません。
参加者みんなで、ソーメンをゆで、材料をカット、竹をくむ。
もちろん、子どもたちにも包丁を使ってカットしてもらい、フライパンで卵を焼いてもらいました!
流しソーメン4



いつものお家でのお手伝いしている力を出せたかな?

準備ができたら、いざ!流しソーメン。
竹の周りに陣取って、流れてきたソーメンを上手にお箸でキャッチ!
ゲットした!と声が響きわたりました。
つゆにつけて、自分たちでカットした具材も一緒に食べました!
流しソーメン5



お腹いっぱい!っと思いきや、アイスクリームづくりに突入!
家族ごとに2種類のアイスを作りました。

材料をまぜまぜして、氷の入った袋にいれる。
流しソーメン6



ここからがアイスづくりの本番なのです。

家族ごとにシャカシャカとアイスをフリ続けること、20分・・・
中をあけてみると、しっかり固まったアイスが現れました!
流しソーメン7



みんなで器に盛りつけて、頂きました!
濃厚でおいしいアイスでした。
流しソーメン8



流しソーメン9



流しソーメン10



流しソーメン11



子どもたちも大人も一緒に手作りの流しソーメンとアイスクリーム。
1つのことを大勢で取り組むのはとても難しいけども、順番をまもったり、協力したりしながら1つのコトができていくところが子どもたちに大きな経験を与えたのかなと感じました。

授業コーディネータ 新田



  

Posted by 琉球ニライ大学 at 13:34Comments(0)授業レポート

2013年08月30日

アイスクリームはユースクリーム

みなさんこんにちは。

アイスクリームは、ユースクリーム。
郁恵ちゃんの「夏のお嬢さん」ですね。

さて、今週末の授業は、【夏を満喫!流しソーメン&アイスクリームパーティー】です!

夏と言えば、流しソーメンにアイスクリーム。

どんな授業になるのか、楽しみです。

こんなアイスを実験しながら作っちゃいます。
アイス



トッピング何をのせようかな?
それとも、チョコアイスも作っちゃいますか?

あ〜楽しみ。
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Posted by 琉球ニライ大学 at 13:34Comments(0)授業案内

2013年07月03日

平和を考える一日〜沖縄全戦没者追悼式〜【授業レポート】

 2013年6月23日、沖縄は戦後68年目の慰霊の日を迎えた。
 この日の朝、私は琉球ニライ大学で開催される授業、「平和を考える一日〜沖縄全戦没者追悼式〜」に参加するため、摩文仁の丘に向かっていた。
 道の途中、車窓からは自衛隊の新鋭のレーダー施設、通称ガメラレーダーが見えた。弾道ミサイルなどを早期に発見するための最新設備である。昨年のこの時期、北朝鮮のロケット発射で日本中が大騒ぎしていたことを思い出した。私たちは今なお、安定した平和を手に入れていない。

 公園の中は、花が咲き、何匹もの蝶がせわしなく蜜を吸って回っていた。蝶は人の魂を運ぶという。この日、この地にふさわしいように思えた。


 授業は、敵・味方・国籍を問わず、沖縄戦に関連してなくなった人々の名を刻んだ平和の礎、沖縄戦開始直前に逃亡した前任者に代わり、沖縄県知事に赴任、殉職した島田知事と県職員を慰霊する島守の塔、国が建立し、国政関係者が式典の前に祈りをささげる国立戦没者墓苑、沖縄戦で一家全滅した約370世帯を慰霊するしづまたの碑、牛島陸軍司令が自殺した第32軍司令部壕およびその第32軍戦没者を慰霊する黎明の塔を巡り、全戦没者追悼式典に参加した。


 広い公園の中を、私は戦争当時の様子を想像しながら歩いた。

 沖縄では毎年、慰霊の日には梅雨が明けている。68年前も、今日のように刺すような日差しが照りつけていただろう。空と、海と、土地の起伏は今と変わらなかったはずだ。地上戦が始まってから3ヶ月弱。米軍から徒歩で逃げ続けて、ここまで来た。今は一面の緑に覆われているこの土地は、当時は絶え間ない爆撃によって荒野と化していたはずだ。

 暑い。帽子をかぶっているだけましだ。公園の坂を上っている私は、濡れタオルを首に掛けて暑さをしのいでいるが、井戸で水を汲むのも命がけの当時、こんな贅沢ができただろうか。海から吹きつける風は救いだが、乾いた赤土が舞い上がり、全身赤茶色に汚れてきってしまっただろう。

 坂の先、視界が開けて海が広がっていた。眼下の浜から波の音が聞こえる。深い青色と、潮溜まりのエメラルドグリーン。遠く水平線はかすんで見える。美しいと思えるこの風景を、当時の人たちはどんな思いで眺めただろうか。もうこれ以上逃げる場所がない。ああ、あそこに洞窟らしきものが見える。隠れるか。いや、こんなところから見えるところなら、追いかけてきた米軍も、あそこに隠れていそうだと見当をつけるだろう。どこへ行けばいい。陸のほうはどこも銃声と砲撃で、包囲されている。
この海は、絶望を突きつける非常なものに映っただろう。私がそのときに生きていて、逃げ延びてここまできたら、そう思う。

 もう一度、目の前に広がる美しい風景から、地形をそのままに、緑を消して想像する。空は軍用機の排気で汚れていただろうか。海は一面敵の船で、重油で汚れていたりしたのだろうか。爆音が止めば、波の音がざわわと聞こえる。体はたまらないほど汗臭く、汚れて、あちこちかゆくて、のどが渇いて、おなかがすいて、疲れて足も痛かっただろう。そこらじゅうに死体があって、耳元をハエがぶんぶんうるさく飛び回っていただろう。壕の中は蒸し暑く、体中を蚊にさされ、ゆっくり眠ることもできなかっただろう。

 むき出しの腕が日に焼かれる痛みを覚えて、濡れタオルで両腕を冷やした。

 私たちはまだ、安定した平和を手に入れていない。黙祷の時間、平和祈念堂の鐘が静かに響いていた。

(ニラ大スタッフ:川満)




  

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